ピンチを守り抜く全ての人に感謝を

プロ野球の見せ場っていろいろありますよね。

打者のホームランだったり、投手のすごい投球!

そして、忘れてはいけない守りのスーパープレー!

困難な2020シーズンももうすぐ終わります。

今年のゴールデングラブ賞の発表が近づいてきました。

動画と共に、過去のゴールデングラブ賞受賞者のインタビューが届いたので、ご覧ください。

 

三井広報委員会は、2020年10月30日(金)より、Web動画『ピンチを守り抜く全ての人に感謝を』を公開いたします。

世界中が、前例のないピンチに襲われた2020年。プロ野球界も、多くの試合が延期になるなど、数々の打撃を受けました。そんな1年を振り返るタイミングである今、ピンチを守り抜き戦っているすべての人たちへ、感謝を伝える内容となっております。

動画の公開を記念し、過去の三井ゴールデン・グラブ賞受賞者である元投手・西崎幸広氏、元捕手・里崎智也氏、元遊撃手・田中幸雄氏に特別インタビューを実施いたしました。コロナ禍を支えてくれている方々へのメッセージや、野球への想い、野球をするうえでのポリシーなどを語っていただいております。

さらに、今年度の受賞選手の金の特製サイン入りボールが当たるキャンペーンも実施いたします。

<Web動画『ピンチを守り抜く全ての人に感謝を』>

 

<三井ゴールデン・グラブ賞 公式HP>

https://mgg.mitsuipr.com/ 

(キャンペーンページの公開及び受賞選手の発表は2020年12月18日(金)予定)

■三井ゴールデン・グラブ賞 過去受賞者特別コメント

本動画の公開を記念し、過去の三井ゴールデン・グラブ賞受賞者である元投手・西崎幸広氏、元捕手・里崎智也氏、元遊撃手・田中幸雄氏の特別コメントを公開いたします。コロナ禍を支えてくれている方々へのメッセージや、野球への想い、野球をするうえでのポリシーなどを語っていただきました。

【インタビュー内容詳細】

――医療従事者や野球ファンなど、コロナ禍を支えてくれた人々へのメッセージをお願いいたします。

西崎氏:開幕延期や無観客試合、入場制限など、異例の事態の中でのシーズンでしたが、感染拡大の大変な状況下でも必死に支えてくれた医療従事者の皆さんや、開幕を心待ちにし、シーズン中もこれまで通り、支えてくれたファンの皆さん、感染予防対策など、細心の注意を払い、安全な試合の実施に向けて取り組んだNPB、各球団の努力。多くの方々の支えや協力があって成立したシーズンだと思います。プロ野球OBの一人として、改めて野球ができることの喜びや有り難さを強く感じました

里崎氏:コロナの影響で開幕がずれ込んだものの、今こうして順調にシーズンを消化できているのも、あの厳しい時期を医療従事者の皆さんに懸命に取り組んで支えて頂いたお陰だと思います。皆さんの支えがあったからこそ、社会生活や企業活動、経済活動が徐々に戻ってきて、プロ野球も感染予防をしながら開催できる状況になったので、プロ野球のOBとして非常に感謝しています。また、無観客や入場規制、応援や観戦スタイルの変更など、これまでとは大きく異なる中でも、より一層前向きに応援し続けてくれるプロ野球ファンの皆さんを見ていると、本当に有り難いですよね…。僕も熱い気持ちがこみ上げることが何度もありました。選手や各球団、NPBや報道関係者などの感染予防の取り組みも含めて、コロナ禍でも試合ができるのは、色々な人たちの“協力”や“団結”があってこそだと感じています。

田中氏:感染拡大が進む中、過酷な勤務状況やご自身の感染リスクなど、様々なものを乗り越えながら懸命に支えてくれた医療従事者の方々のご尽力があったお陰で、今季も開幕することができました。本当に頭が下がる想いで「感謝」の一言に尽きます。なかなか先が見えず、つらい時期もあった中、熱い気持ちで後押ししてくれたファンの皆さん。無観客試合や入場制限などもあり、球場では大きな声を出して応援することもできませんでしたが、こういう状況だからこそ、ファンの“熱い気持ち”や“心の声援”は選手に届いていたし、より強く響く部分もあったと思います。これまでプロ野球がある状況が当たり前でしたが、今回のコロナ禍を経て、野球のある生活の幸せを改めて感じました

 

――三井ゴールデン・グラブ賞は今年も実施されますが、どのような想いをお持ちですか。

西崎氏:一時はシーズン自体がどうなることかと思っていたので、今年も例年通りに実施されて嬉しいです。個人的にも思い入れのある賞なので…。ある意味、異例のシーズンになったからこそ、より注目度も高まると思います。今年は誰が選ばれるのか楽しみです。

 

里崎氏三井ゴールデン・グラブ賞は、選手にとって最高の賞の一つ。今年も実施されることは選手にとっても良いことです。ファンの皆さんも同じだと思いますが、この時期が近づいてくると、どの選手が受賞するか、自分でも予想してみたりします。投票される記者の皆さんがどの選手に投票するのか、ファンも僕もチェックしていますので、厳正な投票をよろしくお願いします!

田中氏表彰や個人タイトルはある意味、プロ野球選手の評価や勲章です。受賞したりタイトルを獲得することで当然、自信にもなりますし、その後の選手としての成長にもつながります。三井ゴールデン・グラブ賞を受賞して、あのトロフィーを受け取ることを目標にしている選手は本当に多いと思います。ファンの皆さんも楽しみにしていますし、今年も変わらずに実施されることは良かったです。

 

―いま、徐々にまた野球が出来るようになってきましたが、いかがですか?

西崎氏:これまで普通に野球ができていた中、コロナの影響でそれが叶わなくなり、再び野球ができる環境が整うまで、こんなにも難しいものか…と実感しました。みんなで苦しい経験をした中、自分自身も野球に対する考えや想いを今一度、見つめ直す機会となり、新たな気持ちが芽生えたのを感じます。プロ野球が開催されなければ、当然、解説の仕事も無くなり、安全な環境が整わなければ、野球教室や野球関連のイベントも中止になります。みんなの努力や協力によってプロ野球が開催され、感染対策をしながら野球教室なども徐々に実施される状況になってきました。将来のプロ野球選手を夢見る子どもたちが数多くいる中、子どもたちの夢をつなげられる、未来を応援できるように、プロ野球OBとして自分にできることを続けていきたいです。今後も状況が少しでも良くなっていって欲しいです。

 

里崎氏:今季はレギュラーシーズンが120試合と少なくなりました。また残念ながら、一部の選手や球団スタッフからは感染者が出てしまいましたが、こうしてシーズンを全うできたことは素晴らしい結果だと思っています。

 

田中氏:こういう状況ですし、今後100%元通りに、とはなかなかいかないですよね。「with コロナ」の状況は当分続くでしょうから…。私自身、当然、基本的な感染予防は徹底しています。仕事以外での外出は極力控えています。解説の仕事で球場入りした際も、選手や球団関係者と直接会って話をすることもできませんし、やはり寂しさはありますよね。ただ、そんな中でも、色々な対策や工夫をしてきたことで、この状況だからこそ逆に“新しく見えてきたこと”や“発見”もあったように思います。SNSを使った新しい応援スタイルやWEBを活用した観戦やファンとの交流イベントなど、話題にもなりました。早くみんなで楽しめる状況になることが一番ですが、今回のことで新しく見えた良い部分については、今後も活かしていければと思います。

―三井ゴールデン・グラブ賞といえば、“守備のベストナイン”を表彰する賞ですが、野球をするうえで「これだけは守り抜きたい」というポリシーや想いはございましたか?

西崎氏プレーするうえで自分の中には「チームの勝利のために頑張る」というのがありました。常に“For the team”の気持ちで取り組むこと。その結果、タイトルや個人成績、評価は後からついてくるものだと思いながら現役中はプレーしてきました。それは三井ゴールデン・グラブ賞を受賞した際も同じです。この賞の根底には、単に華麗な、誰もが認めるような好守というだけではなく、“守備”を通して、いかにチームに貢献できるか、チームのピンチを救えるか、チームの為に全力を尽くせるのか、という本質的な部分も含まれていると感じます

プロとして最高のパフォーマンスを発揮するには、普段の練習や体のケア、コンディショニング、試合までの入念な準備、試合中の状況判断や予測など、選手の姿勢による部分も関わってきます。そういう点では、自分の考えに重なる部分があると思っています。

 

里崎氏:自分が心掛けていたことは、“誰でもできる普通のこと”を“完璧にすること”です。派手なプレーやスーパープレーはなかなか出るものではありません。“ここ一番”の勝負所で良いプレーをする為には、まずその前提として、頃から当たり前のプレーを完璧にするという意識を持ちながら練習や準備しておくことが大切だと思っています。

 

田中氏野球をするうえでは“努力を欠かさないこと”。試合においては“自信を持って臨むこと”、“気持ちを強く持つこと”を意識してきました。加えて、試合で良い結果を残す為に重視してきたのは“集中を研ぎ澄ますタイミング“です。勝負どころの打席、走塁時の一歩目、ピンチの際の守備など、試合結果を左右するような場面では、より集中を高めることを意識してきました。

 

【プロフィール】

西崎 幸広(にしざき ゆきひろ)

元日本ハムファイターズ・投手。

三井ゴールデン・グラブ賞受賞2回(1988年、1996年)。

現在は野球解説者として活動。

 

 

里崎 智也(さとざき ともや)

元千葉ロッテマリーンズ・捕手。

三井ゴールデン・グラブ賞受賞2回(2006~2007年)。

現在は野球解説者、千葉ロッテマリーンズ スペシャルアドバイザーとして活動。

 

 

田中 幸雄(たなか ゆきお)

元日本ハムファイターズ・遊撃手。

三井ゴールデン・グラブ賞受賞5回(1988年、1990~1991年、1995~1996年)。

現在は野球解説者として活動。

 

 

 

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